人はどこまで孤独に耐えられるの
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人間は、一般的に孤独を恐れるものです。
たとえ、どんな人ゴミの中にいる時でさえもお互いに皆、他人同士なわけで・・・。
都会で歩きながらイヤホンをつけて音楽を聴く姿、これも日頃から聴き慣れた音楽を聴くことで
群集の中での孤独感を一人癒すためかもしれません。
こんなことからすれば、ただ一人で世界を一周するヨットマンなどの冒険家とか単独で山に登る
登山家は、想像を絶する、孤独に強い人間といえるのではないでしょうか。
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では、人間はどこまで孤独に耐えることができるのでしょう。
その実験が、その昔、アメリカで行われています。 |
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実験は、一日の報酬(当時としてはかなりの高額)で雇われた学生をモルモットにして試みられました。
実験内容は次のようなものでした。
極端な孤独状態を作るために学生を防音装置のついた小部屋に入れ、半透明の保護めがねを
かけさせて視覚刺激を出来るだけ少なくする。
また木綿の手袋をさせ、そで口には長い筒をはめさせたり。
さらに、それぞれの視覚刺激を制限するために頭に気泡ゴム枕を当て、食事と排泄時以外ベッドに
24時間横たわることを命じました。
いわば全ての視覚が剥奪された状態を作り出したわけです。
その結果、高額な報酬だったにもかかわらず、この孤独な実験に3日以上耐えられた者は、
ほとんどいなかったそうです。
最初の8時間ぐらいまではなんとかもちこたえられても、それ以後になると、口笛を吹いたり
独り言を言ったりしてイライラし始めたり。
etc…このような状態になると実験終了後に簡単な作業をやらせても間違いが多くなり、
気持ちの集中が出来なくなってしまいます。
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元の正常な状態に戻るには、ナント!! 実験が終わってから
3日以上の期間を要するいいます。
このことは、実験でのその人の状況が、
かなりのものであったということを如実に物語っています。 |
実験が数日続くと、リスが行進している光景が見えたり音楽が聞こえるなどといった幻覚が現れたりり、
さらに4日目にもなると手が震えたり真っ直ぐにあるけなくなったり応答が遅くなったり
痛みに敏感になったりもするようです。
このような実験から、、、
人間の心が正常に働くためには、常に外からの新しい刺激が必要であることがわかります。
そのために、実験には無いものを見てしまったり、事故を起こしたりすることがあるのでしょう。
高層住宅に住む主婦が物音ひとつしない個室にいるとき、突然強烈な不安に襲われたりするのも
キット!感覚剥奪による孤独感からなのかもしれませんね。
う~ん!
やっぱり人は1人では生きていけないということが、しみじみ伝わってくる可哀想な実験でした。
(><)
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